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第3講 ルソーの社会契約論①
社会契約論とは、絶対君主制を批判した17世紀の「未来社会論」。
自然権思想にもとづき、国家の起原を人民の社会契約に求め、人民の権利を主張。
ルソーの社会契約論は、その平等論と人民主権論とで、
単に絶対君主制の批判にとどまらず、
社会主義を展望するものとなっている点で抜きんでている。
「人間は自由なものとして生まれた。
しかもいたるところで鎖につながれている」。
ルソーは人間の本質を自由・平等にあるとし、
私有財産制の階級社会はこの人間の本質を疎外するものととらえる。
その疎外からの解放により、自由・平等を実現するのが社会契約。
ルソーの平等論は「ある理論的な役割を演じ、
(フランス)大革命やそれ以後には実践的=政治的な役割を演じ、
今日なおほとんどすべての国の社会主義運動において
いちじるしい扇動的な役割を演じている」(エンゲルス)。
その平等論は、プロレタリア的な平等、
つまり階級の廃止の要求と結びついて社会主義思想に。
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