● 聴 講(1:00:13)

 

[資 料] ※別ウインドウが開きます

 ● レジュメを読む(txt

 ● 出版書籍で読む(txt

 ● 高村講師に質問する(フォーム

 ● 本講座のトップに戻る

 

 

第4講 ルソーの社会契約論②

 

ルソーの社会契約とは、
「各人がすべての人々と結びつきながら、しかも自分自身にしか服従せず、
以前と同じように自由であること」により、
構成員の身体と財産を保護する結合。
そのために、不平等の原因となってきた土地、道具、機械などの
生産手段の私的所有を廃止し、
それを「共同体の全体に対して、全面的に譲渡する」。
いわゆる生産手段の社会化である。

それと同時に重要なのは、 その共同体の統治は「一般意思」を統治原理とした
「人民の、人民による、人民のための政治」という人民主権の政治である。
一般意思とは、全体意思(多数者の意志)ではなく、人民の真にあるべき意志。
したがって人民主権の政治とは、
人民の真にあるべき意志によって上から下まで貫かれた
「治者と被治者の同一性」を実現する政治。
この「一般意思」の思想によってルソーは時代の寵児となり、
一般意思はフランス大革命の流行語となった。。