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第6講 科学的社会主義の源泉 

 

フランス革命をつうじて、
ルソーの思想は無産階級のなかに圧倒的支持を受けてひろがる。
ついには、ジャコバン左派政権の理論的支柱として、
史上最も民主的な憲法とされる「1893年憲法」に結実するが、
ブルジョワジーはクーデターでこの政権を打倒。
怒った民衆は革命の完成を求め何度かの蜂起を経て、
93年憲法の復活を求める「バブーフの陰謀」を企てるが、
事前に察知され弾圧。

バブーフは、ルソーの人民主権論と平等論出発して、
人民が真に社会の主人公になるには、
私有財産制の廃止による社会主義を実現しなければならなない、と訴えた。
その社会主義思想はブオナロッティをつうじて全ヨーロッパに拡がり、
フランスの2月革命、4月革命を経て、
1971年の「パリ・コミューン」に続く。

マルクス、エンゲルスは、パリ・コミューンの経験から
「プロリタリアートの執権」論を確立。
人民主権を実現するには労働者階級の主導性が必要であることに気付いたもの。
ルソーの思想は、バブーフ=ブオナロッティを媒介して
科学的社会主義に結実し、その源泉となった。