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ヘーゲル「法の哲学」を読む

本講座をもとにした『ヘーゲル「法の哲学」を読む』は、音声ファイルを聞きながら20の講義と連動した章立てでお読みいただくことはもちろん、単体の書籍としての通読も可能です。
書籍化にあたり加筆された「補講」は出版書籍のみで、対応する音声データやレジュメはありません。

以下のもくじのリンクから、それぞれのページをお読みください。

 

<も く じ>

序 文

第一講 『法の哲学』と科学的社会主義

    一、はじめに

    二、何のために『法の哲学』を学ぶのか

    三、ヘーゲルの時代と『法の哲学』の課題

    四、『フォイエルバッハ論』から

    五、科学的社会主義の源泉としてのヘーゲル

    六、『法の哲学』の内容と構成

第二講 理性的であるものこそ現実的

    一、『法の哲学』の位置づけ

    二、真理認識の方法としての弁証法

    三、フリース批判

    四、現実に対する哲学の立場

    五、理性的なものは現実的となる

第三講 「法」の理念

    一、何から出発するか

    二、「法」の理念(第一〜三節)

    三、「法」の地盤は自由な意志(第四節)

    四、主体としての自由(第五〜七節)

第四講 認識における自由

    一、形式的自由(第八〜一四節)

    二、恣意のもつ矛盾(第一五~一六節)

    三、恣意から普遍的(必然的)自由へ(第一七~二一節)

    四、普遍的自由から概念的自由へ(第二二~二八節)

    五、「法」は自由な意志の現存在(第二九~三三節)

    六、ヘーゲルの自由論と科学的社会主義の自由論

第五講 抽象的な権利ないし法

    一、法的人格

    二、自分のものとしての所有

    三、性

第六講 人格と人間の尊厳

    一、はじめに

    二、平等論(第四九節)

    三、所有物の占有取得、使用、譲渡(第五一~六二節)

    四、価値と使用価値(第六三節)

    五、不可譲な人格(第六五~六六節)

    六、労働力の売買(第六七節)

    七、労働時間の短縮と人間解放

    八、人間の尊厳(第六八節)

第七講 契約・不法

    一、はじめに

    二、契約(第七二~七七節)

    三、社会契約説批判(第七五節)

    四、契約から不法へ(第八一節)

    五、不法(第八二~八七節)

    六、強制と犯罪

    七、法から道徳へ(第一〇四節)

第八講 道徳とは何か

    一、より善く生きる

    二、道徳とは何か

    三、企図と責任(第一一五~一一八節)

    四、意図と福祉

第九講 善と良心

    一、善は「あるべき姿」

    二、善とは何か(第一二九節)

    三、善と人間の尊厳(第一三一節)

    四、善の洞察(第一三二節)

    五、善と道徳的義務(第一三三~一三四節)

    六、カントの道徳論批判(第一三五節)

    七、良心(第一三六~一三七節)

    八、良心と変革の立場(第一三八節)

第一〇講 道徳から倫理へ

    一、善と悪の弁証法

    二、主観性の諸形態(第一四〇節)

    三、道徳から倫理への移行(第一四一節)

第一一講 倫理

    一、はじめに

    二、倫理とは何か

    三、真にあるべき国家と人民との関係

    四、徳と習俗

    五、特殊的意志と普遍的意志の統一

第一二講 家族

    一、はじめに

    二、家族とは何か(第一五八~一六〇節)

    三、婚姻

    四、家族の資産(第一六九~一七二節)

    五、子どもの教育と家族の解体

    六、家族から市民社会へ(第一八一節)

第一三講 市民社会

    一、市民社会論から何を学ぶべきか

    二、市民社会とは何か

第一四講 教養および欲求の体系

    一、陶冶としての教養

    二、欲求の体系

第一五講 市民社会から国家へ

    一、司法活動

    二、福祉行政と職業団体

    三、福祉行政と職業団体の現代的意義

第一六講 国家論

    一、革命の哲学

    二、真にあるべき国家とは何か

第一七講 人民の一般意志にもとづく統治

    一、一般意志(第二五八節)

    二、国内公法

    三、国内体制

第一八講 主権在民の人民主権国家

    一、『法の哲学』の国家体制

    二、ヘーゲルの主権在民論批判

    三、「ヘーゲルの主権在民論批判」の批判

    四、国際公法と世界史(第三三〇~三六〇節)

第一九講 ヘーゲルからマルクスへ

    一、マルクスの問題意識

    二、マルクスのヘーゲル批判

    三、まとめ

第二〇講 ヘーゲルから何を学ぶのか

    一、より善い生き方と変革の立場

    二、ヘーゲルの自由論

    三、人間の尊厳と個人の尊厳

    四、真にあるべき国家

    五、人間疎外論と人間解放論

補講 科学的社会主義の自由論について

    『資本論』「三位一体的定式」の自由論

    科学的社会主義の自由論

    「三位一体的定式」の自由論批判

    不破氏の問題提起

    不破解釈への疑問

あとがきにかえて