● 聴 講(①55:51、②20:10、③33:14)

 

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第2講 商品と貨幣

 

いよいよ本論に入りました。

『資本論』の研究の対象となるのは「資本主義的生産様式」。
最も抽象的な商品の分析から出発し、その弁証法的展開をつうじて、
より具体的な経済学的カテゴリーへと展開していく
「発生論的」方法を用いて研究されています。

まず、商品を出発点とし、
最終的に資本主義的生産様式の運動諸法則を明らかにする
『資本論』全三部の概要が語られました。
そして難関の、第一部第一篇「商品と貨幣」では、
使用価値と価値、すなわち質と量という対立物の統一としての商品が、
労働生産物として市場に登場します。

商品交換をつうじて貨幣が誕生し、商品と貨幣の対立が生じます。
そこで販売と購買の分離・対立、支払手段としての貨幣と
価値の担い手としての貨幣の対立が生まれ、
恐慌の可能性へと展開する……。

弁証法を駆使して、濃い中身が簡潔に語られましたが、
さてついていけたでしょうか???

今回から、新しい受講生も加わり、
ますます活気あふれるゼミになっています。