● 聴 講(①58:20、②18:50、③22:26)

 

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第16講 商人資本、利子生み資本 ①

 

商人資本は商品取引資本と貨幣取引資本の二つに分かれますが、
いずれも、剰余価値を生産しない流通過程の短縮という
総資本の「当為」として生まれてきました。

今日、貨幣取引資本は発展して銀行資本として存在しています。

商人資本が介在することによって
「架空の需要」が生みだされるとともに、
近代的信用制度のもとで、「生産と消費の矛盾」は拡大し、
極限まで押しすすめられることになります。

商人資本は流通過程に住みついている資本ですから
剰余価値を生産することはありませんが、
産業資本の機能を肩代わりすることによって平均利潤を手にします。

平均利潤率が成立した社会では、
貨幣は支払い手段としての使用価値のほかに、
資本として機能するという使用価値をもち、
そこから利子生み資本が自立してくるのです。

利子生み資本が"真の"資本とみなされ、資本の物神性が完成されます。