● 聴 講(①39:10、②38:46、③34:02)
①
②
③
[資 料] ※別ウインドウが開きます
● レジュメを読む(txt)
● 出版書籍で読む(pdf)
● 高村講師に質問する(フォーム)
● 本講座のトップに戻る
|
第18講 利子生み資本 ③
前講に引き続き、第二の主題である
「マニイド・キャピタルの架空性」について。
商業信用と銀行信用のなかみとその架空性が分析され、
マニイド・キャピタルの大部分が実体経済から生まれた偶有性、
「架空資本」にすぎないことが明らかになりました。
「金融肥大化」すなわち「資本の過多」は信用制度のもとで、
過剰取引、過剰生産、過剰信用を発展させます。
経済はバブル化し、必然的に恐慌がおこって、
実体経済へ引き戻されるです。
株式制度は資本所有の制限を打ち破りますが、
架空資本として、まさに「ぺてんと詐欺の全体制を再生産する」ものに
ほかなりません。
第三の主題は信用制度のもとでの資本主義的生産様式の制限と当為です。
「貨幣資本の過多」は、利潤の生産を唯一の目的とする
資本主義的生産様式にとっては制限となりますが、
過剰生産、過剰投機でそれを突破しようとします。
そのうえマネー・ゲームの「カジノ資本主義」を生みだしていきます。
信用制度は資本主義的矛盾を拡大することにより、
資本主義的生産様式を止揚する契機をはらんでいます。
一方では資本主義的生産の「動力ばね」となり、
他方では「新たな生産様式への過渡形態」という
二面的性格を
もっているのです。
今回の講義の後、ホリエモンのライブドア・ショックから始まり、
逮捕にいたるまでの報道で、
現代資本主義の錬金術、詐欺とペテンの全体制が
鮮明に示されいて、タイムリーでした。。
|