● 聴 講(①48:54、②26:09、③34:18)

 

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第19講 地代論、諸収入とその源泉、
     まとめ ①

 

第六篇、地代論では、まず、
土地は生まれながらに価値をもっているのではなく、
地代が土地の価格を生み出すこと、
土地も資本還元により、価格をもつように見える架空資本であることが
明らかにされます。

そして差額地代と絶対地代が、
どこからどのようにうまれてくるかが説明されました。

第七篇、諸収入とその源泉では、
俗流経済学の三位一体定式の「偽りの外観と欺瞞」が暴露されます。

この資本主義的分配諸関係は自然的諸関係でも絶対的諸関係でもないこと、
社会を歴史的に規定するものは、一定段階に発展した生産諸力であり、
生産諸力は、それに対応する生産関係と分配諸関係を生みだすこと、
生産諸力がさらに発展し、従来の生産・分配諸関係と対立、
矛盾するにいたると、社会はより高い歴史的諸形態へと発展していくという
史的唯物論の社会発展の定式化が確認されています。

最後の「諸階級」でマルクスが展開したかったのは
階級とは何かを明確にすると同時に資本主義的蓄積の一般法則のもとで、
資本主義的生産様式の二大基本階級である
資本家階級と労働者階級との間の階級闘争が発展し、
より高度な生産様式に発展せざるをえない必然性を
明らかにすることだったと思われるのですが、
残念ながら筆は中断されました。

以上で『資本論』は終了。

まとめ①として、具体的普遍としての「概念」が論じられましたが、
ちょっと難しくて、???
最終講、乞うご期待!