● 聴 講(①47:23、②38:05、③26:21)

 

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第5講 有論 ①

 

※講座で配布されるペーパーから

いよいよ本論の「有論」に入りました。

有論では、事物を表面的にとらえた「或るもの」が
質と量の統一としてあること、
「或るもの」は有限で可変的であること、
これに対して人間(自我)は真に無限な存在であること
などが明らかにされます。

肯定、否定、肯定と否定の対立・矛盾を揚棄した統一という論理構造は、
論理学全体に貫かれていますが、
有論でも「質」(肯定)「量」(否定)「限度」(肯定と否定の統一)
という三つの段階から構成され、
今日はそのうちの「質」が「有」「定有」「向自有」の構成からなること、
そしてその展開のなかで、すべての事物は質をもつ有限な存在であり、
有限であるが故に他のものに移行・変化せざるをえない、という
一般的運動=発展法則が明らかにされます。

また有限なもののなかにあって、自我こそが無限に発展し、
無限の真理をとらえうる……という感動的な出だしとなっています。

それにしてもヘーゲルは深い!が実感です。