● 聴 講(①45:27、②39:13、③28:08)

 

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第14講 概念論 ②

 

※講座で配布されるペーパーから

「判断」にも「概念」と同じく、抽象的判断と具体的判断があり、
ヘーゲルの判断は具体的判断であることがまず指摘されました。

「個は普遍である」との判断における述語が
有的普遍、本質的普遍、概念的普遍として展開することにより、
判断は次第により深い真理をとらえるところとなっていくことが示されます。

あらゆる事物は、概念の特殊化であり、
個別と普遍の統一として存在しています。
したがって「あらゆる事物は判断」なのです。

あらゆる事物は「個は普遍である」という判断をつうじて
真理に接近していくことになります。

質的判断、反省の判断、必然性の判断、概念の判断へと
判断は進展していきますが、概念の判断の確然的判断において
「である」という繋辞が「特殊」となって、
主語の個と述語の普遍が、特殊によって媒介されている思惟形式、
「推理」に移行することになります。