● 聴 講(①35:11、②45:19、③26:03)
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第9講 哲学 ⑤ 法と道徳
今回から精神哲学(人間にかんする学問)に入ります。
これもヘーゲルの『エンチクロペディー』の形式上の剽窃です。
まず、史的唯物論における社会の上部構造としての「法と道徳」と、
ヘーゲルの人間の本質から導いた二大社会規範としての
「法と道徳」が論じられました。
このふたつの見地が統一されてこそ
科学的社会主義の「真にあるべき法と道徳」が鮮明になるのでは
との問題提起がされます。
デューリングの「究極の決定的真理」なるものを批判しつつ、
思考の至上性は非至上的な人間の系列をつうじて実現され、
真理の認識は誤謬の系列をつうじて実現されることが示されます。
最後に社会科学に真理を認めるか否かに関連して、
資本主義の「価値観の多様性論」と観念論的生きがい論に、
唯物論的生きがい論を対置する必要性が熱く語られました。
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