● 聴 講(①46:52、②34:50、③28:15)

 

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第2講 社会主義は
    フランス革命の「第2幕」として誕生

 

社会主義思想は、18世紀のフランス革命の
「第2幕」(エンゲルス)として誕生した
「自由・平等・友愛」の精神を継承発展する思想である。

フランス革命の影響のもとに、イギリスではチャーチスト運動が、
フランスではバブーフの社会主義が、ドイツではドイツ古典哲学が生まれ、
これらの運動を通じてイギリスは経済的に、
フランスは政治的に、ドイツは哲学的に社会主義思想に到達した。
近代の社会主義は、「自由・平等・友愛」という
「諸原理を受けついでさらに押しすすめ、見たところいっそう
首尾一貫させたものとして現れる」(『空想から科学へ』)

これらの社会主義の諸思想の総括から生まれた科学的社会主義は、
フランス革命の精神を真に実現するには、
搾取と階級を廃止する経済革命が求められるのであり、
それによって「各人の自由な発展が万人の自由な発展の条件であるような
1つのアソシエーション」(『共産党宣言』)としての社会主義を展望した。
科学的社会主義にとって、
自由と民主主義はその本質的構成要素となっている。