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第10講 科学的社会主義の哲学 ③
      ──唯物論的な弁証法の仕上げ

 

対立物の統一は、なぜ真理認識の認識と言えるのか?

それは「すべてのものは対立している」(ヘーゲル)から。

真理の認識とは、偶然と必然の統一としての客観世界のうちにある
必然性を認識すること。

もっとも基本的な必然性が、上と下、左と右というように、
或るものとそれに「固有の他者」との関係であり、
それが「対立」ということ。

全てのものは、それに「固有の他者」をもっており、
その対立する2つのものの関係を論ずることが真理の探究となる。

対立する2つのものは、
相互に浸透しあうと同時に排斥しあう(矛盾する)関係にある。

この関係を論じることが「対立物の統一」。

すべての事物は、矛盾の解決(揚棄、止揚)によって発展する。

その意味で「一般に、世界を動かすものは矛盾である」。