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第11講 科学的社会主義の哲学 ④
      ──史的唯物論

 

マルクス、エンゲルスの最大の功績は、
弁証法を社会に適用して史的唯物論を確立し、
社会を科学的に考察することを可能にしたことにある。

それにより、1つには、社会の政治、経済、法、イデオロギーなどの
様々な要素の相互の関係を唯物論の観点から解明して
社会の構造を立体的に明らかに。

2つには、弁証法の観点から社会の基本矛盾を解明し、
社会の運動、発展法則を示す。

史的唯物論は、人間が生きるためには衣食住をはじめとする
財貨の生産が「すべての歴史の根本条件」であることから出発。

生産には対自然の側面(生産力)と対人間の側面(生産関係)がある。

この経済的諸関係が社会の「土台」を、
政治、法、イデオロギーが「上部構造」をなし、
究極的に土台が上部構造を規定する。

生産力と生産間関係との矛盾が、社会発展の原動力。
資本主義社会では、その矛盾は
「社会的生産と資本主義的取得」の矛盾として現象。
その矛盾を解決する「社会的生産と社会的取得」の社会が、社会主義。