● 聴 講(①47:30、②43:13、③13:41)

 

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第13講 科学的社会主義の社会主義論 ②
      ──レーニンの社会主義論

 

今回から20世紀の社会主義の実験を論じる。

1917年、レーニンのもとで世界はじめての
社会主義を目指すロシア革命が成功。

社会権という新しい権利の確立、民族自決権の承認、
国際紛争の平和的解決への方向付けなどで、
社会主義の体制的優位性を示す。

しかし、社会主義建設という前人未到の課題では、問題を残す。

まず経済の問題では、生産手段を国有化し、
中央集権的な計画経済を実施。

しかし、農民の反発から「市場経済を通じて社会主義の道へ」という
「新経済政策(ネップ)」に転換するも、病魔におかされ中断。

最大の問題は、レーニン流「執権論」に。

ロシア革命が「ソビエト(工場のストライキ委員会の
発展形態)」によって推進されたところから、
「執権」=ソビエトととらえ、
民主主義、さらには人民主権に対立するものに。

しかもコミンテルンを通じて、
その考えを世界各国の社会主義政党に押し付ける。