● 聴 講(①49:02、②31:37、③33:02)

 

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第18講 「社会主義をめざす」諸国の社会主義

 

日本共産党綱領は、中国、ベトナム、キューバの3か国を
「社会主義をめざす」諸国とよんでいる。

社会主義への方向性は、
①生産手段の社会化、②社会主義的な計画経済、③プロレタリアートの執権
の3つの条件を 備えているかどうかで判断される。

中国とベトナムでは、いずれも当初「ソ連型社会主義」の道を歩んできたが、
生産力が発展しないとして、中国では79年鄧小平の
「改革・解放」路線、ベトナムでは86年「ドイモイ(刷新)」政策により、
市場経済導入の「社会主義市場経済」に転換。
経済は大きく発展し、中国では2010年にはGNP世界第2位の経済大国に。

しかし両国とも政治的には、共
産党の一党支配と「勤労人民を抑圧する官僚主義・専制主義」が
問題になっており、社会主義の方向性が維持されているのかの、
検討を必要としている。

キューバでは、1959年の革命後教育、医療、福祉の先進国となり、
社会主義の体制的優位性を示すことで、
中南米の左派政権誕生に大きく貢献している。

しかし、2011年市場経済導入を決定、今後の動向が注目される。