● 聴 講(①1:01:17、②24:28、③11:26)

 

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第19講 日本共産党の社会主義論

 

日本共産党には、戦前から
自主的に自らの綱領を探求してきた歴史と伝統がある。

現綱領の原型となった61年綱領制定に際しては、
自主独立の立場から民主主義革命を経て社会主義革命へという
二段階革命論を展開。

社会主義とは自由と民主主義の全面開花であることを鮮明にして、
民主主義革命を否定するヨーロッパの諸党との違いを示した。

それを踏まえた現綱領では、
まず生産手段の社会化によって搾取廃止の土台が作られるが、
それは「生産者が主役」となるためであって、
「官僚専制」を再現させてはならないことを明記。

市場経済をつうじて社会主義に進むことが示され、
社会主義的改革は「計画性と市場経済」との結合によって運営される。

現綱領のキーワードは「国民が主人公」であり、
国民の多数の意志にもとづく「多数者革命」の路線であるが、
それを推進するうえで党の役割が「決定的条件」であることを強調。

日本共産党の社会主義論は、いまや歴史の本流であることが明確に。