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ヘーゲル「小論理学」を読む(上)

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<も く じ>

 

発刊によせて

はじめに

前期第一講 ヘーゲルとその時代

 科学的社会主義の運動論を深めるために
 ヘーゲルとその時代
 ヘーゲル哲学とは何か
 《質問と回答》

前期第二講 ヘーゲル哲学の意義

 ヘーゲル哲学の意義
 哲学を何から始めるか
 《質問と回答》

前期第三講 有論・質 Ⅰ

 論理学全体の概要
 第一部 有論
 有は即自的な概念
 論理学のカテゴリーは世界の真理
 有論の概観
 純粋有・あるということ
 有と本質の同一と区別
 哲学の歴史は、真理の弁証法的発展の歴史
 純粋無・ないということ

前期第四講 有論・質 Ⅱ

 有と無の統一の発生史
 有と無の統一は、弁証法の普遍的形態
 形式論理学と弁証法的論理学
 有と無の同一と区別
 有と無の統一=成
 《質問と回答》

前期第五講 有論・質 Ⅲ

 有論の構成
 成は最初の真理
 定有は、有と無をモメントとして持つ
 定有とは質をもつ有
 質は即自有と向他有からなる
 あらゆる規定は否定である
 《質問と回答》

前期第六講有論・質 Ⅳ

 実在性と観念性
 有限性と可変性
 限界の弁証法
 悪無限と真無限
 《質問と回答》

前期第七講 有論・質 Ⅴ

 理念と当為
 真無限は、有限と無限の統一
 有限者の真理は観念性
 向自有は一者
 向自有は完成された質
 向自有とは、観念性
 《質問と回答》

前期第八講 有論・質 Ⅵ

 観念性とイデア
 一と多
 反発と牽引
 アトム論
 《質問と回答》

前期第九講 有論・質 Ⅶ、量 Ⅰ

 自然の三つ階層における引力と斥力
 複雑系の科学とアトム論
 アトム論批判
 質から量への移行
 量
 量は質の揚棄

前期第一〇講 有論・量 Ⅱ

 「増減しうるもの」批判
 量の絶対化批判
 量は理念の一段階
 量は、連続性と非連続性の統一
 カントのアンチノミー批判
 《質問と回答》

前期第一一講 有論・量 Ⅲ

 連続性と非連続性
 定量とは規定された量
 定量は量の定有
 数―単位と集合数の統一
 幾何学にも数の助け
 度は内包量
 《質問と回答》

前期第一二講 有論・量 Ⅳ

 度の意味
 内包量と外延量
 量の無限進行
 量の増減の必然性
 悪無限と真無限
 数の位置づけ
 比
 《質問と回答》

前期第一三講 有論・量 Ⅴ

 限度
 比は質を持つ定量
 比から限度へ
 限度は質的定量
 限度は完成された有
 量から質への移行
 漸次性の中断・飛躍
 限度の無限進行
 有論から本質論へ
 有論の総括
 本質は、関係である
 《質問と回答》

前期第一四講 本質論・本質 Ⅰ

 第二部 本質論
 本質は自己内有
 本質は客観的実在
 本質論と概念論の関係
 反省
 本質と仮象
 本質は過ぎ去った有
 《質問と回答》

前期第一五講 本質論・本質 Ⅱ

 本質は現象する
 本質は有と同一
 本質は有から区別
 本質は同一と区別の統一
 《質問と回答》

前期第一六講 本質論・本質 Ⅲ

 現存在の根拠としての本質
 本質は区別を含む同一性
 本質は根拠
 同一律批判
 同一性は観念性
 本質は同一性を含む区別
 同一はいかにして区別となるか
 差異
 差異法則の批判
 比較の意義
 ライプニッツの命題の真意

前期第一七講 本質論・本質 Ⅳ

 相等性と不等性
 差異から対立へ
 対立
 排中律批判
 矛盾律批判
 哲学の目的は対立の認識
 矛盾は世界を動かす
 対立物の統一の諸形態
 《質問と回答》

前期第一八講 本質論・本質 Ⅴ

 本質は根拠である
 根拠は同一と区別の統一
 根拠と根拠づけられるもの
 十分な根拠の原理
 根拠は絶対的に規定された内容を持たない
 根拠と概念
 ソフィストの論法
 根拠・理由の限界
 根拠から現存在へ
 《質問と回答》

前期第一九講 本質論・本質 Ⅵ

 現存在・無限の連関の世界
 現存在・根拠から出現した有
 現存在するもの・物
 カントの「物自体」批判
 物は性質を持つ
 質料
 質料の分解
 物は諸質料からなる
 質料と形式
 質料と形式の相互移行

前期第二〇講 本質論・本質 Ⅶ

 質料と形式の同一と区別
 多孔説批判
 本質は現象する
 仮象と現象
 現象は有の真理
 カントの不可知論批判
 無限に媒介された現象の世界

→ 下巻〈もくじ〉を見る

 

本書の利用にあたって

一、本書は松村一人訳『小論理学(岩波文庫)』をテキストとして使用してお
  り、同書からの引用は、㊤二一一ページのように略記した。
一、サブテキストとして、鰺坂真・有尾善繁・鈴木茂編『ヘーゲル論理学入門』
  (有斐閣新書)を使用した。
一、上・下巻は、実際に行われた講義の前期分と後期分によって分割している
  が、内容上の区分ではない。
一、マルクス、エンゲルス、レーニンからの引用は原則として大月全集版によ
  り、マルクス・エンゲルス全集はただ「全集」と略記した。
一、読者の学習の便宜のため古典選書版(新日本出版社)があるものはそのペ
  ージ数も併記した。
一、文中「同上書、同ページ」は単に「同」と略記し「同上書二一ページ」は
  単に「同二一ページ」と略記した。