2018年5月19日 講義
第15講 真理は必ず勝利する
1.哲学は真理を求める● 哲学は「真にあるべき姿」を探究 ・哲学は、人間論として、人間が世界のすべてを変革する存在であるととら ・哲学は、人間は世界をどのように変革すべきなのか、という変革の理想( ・哲学の歴史は、「真にあるべき姿」の探究の歴史 ● ギリシア哲学の「真にあるべき姿」 ・ソクラテス「大切にしなければならないのは、ただ生きるということだけ ・「よく生きるとは何なのか」を問い続け、正義、美、善の「真にあるべき ・プラトンは、あらゆるものにイデア(真にあるべき姿)が存在するとして、 ・イデアこそが「唯一の真実在として理解されるような普遍」(へーゲル『 ・アリストテレスは、プラトンのイデアには「主体性の原理が欠けている」 ・理想としての「真にあるべき姿」は、「外にあらわれて」現実に転化する ● へーゲル「哲学」の「真にあるべき姿」 ・へーゲルは、アリストテレスの考えを引きつぎ、「哲学の最高の究極目的 ・「哲学はただ理念をのみ取扱うものであるが、しかもこの理念は単にゾレ ・へーゲルが理念は現実に転化する必然性をもっていると判断した根拠は、 ・現実そのものは、対立・矛盾をもっており、その矛盾を止揚する(解決す ・「理性的なもの(理念的なもの ── 高村)は現実的であり、現実的なも ・エンゲルスは、この文章を取り上げ、「人間の頭脳のなかで合理的である ● マルクス主義哲学の「真にあるべき姿」 ・マルクス、エンゲルスは、へーゲル哲学の真髄は、弁証法によって変革の ・2人は、へーゲルに学んで「弁証法的唯物論」を確立し、「われわれの最 ・マルクスは『資本論』をつうじて、資本主義の矛盾が富と貧困の対立にあ ・マルクスは「哲学者たちは、世界をさまざまに解釈しただけである。肝要 ・マルクスは、人間の「真にあるべき姿」として搾取と抑圧から解放された ・その人間解放を「人間による、また人間のための人間的本質の現実的獲得 ・エンゲルスは、人間解放の社会主義社会を「必然の国から自由の国への人 ・「必然の国」とは、資本主義的搾取と抑圧に支配される国であり、「自由 ● マックス・ウェーバーの「真にあるべき姿」の批判 ・経験科学は、事実(現にある姿)と価値(真にあるべき姿)とを峻別すべ ・価値の問題は、多様な価値観のなかから、どれを選択すべきかを指摘しう ・社会主義・共産主義を論ずる史的唯物論は、事実と価値を混同するもので ・しかし変革を事とする人間にとって、事実の真理をふまえ、価値の真理( ・ウェーバーの経験科学の「没価値性」はもっぱら解釈の立場であり、変革 ● 日本共産党の「真にあるべき姿」 ・日本共産党は、変革の立場にたつ弁証法的唯物論によって、日本の現にあ ・日本共産党は、日本の「真にあるべき姿」は、「当為の真理」であり、「真
2.真理は必ず勝利する● 人間の脳は真理を求める ・第6講で学んだように、人間の脳は、情報処理をつうじて情報処理の機能 ・したがって「知を愛する」哲学をつうじて、人類は不断に真理を求めてた ・1人の人間の生き方は、人類の進歩の歴史に貢献することによって評価さ ・人間は事実の真理を対立・矛盾においてとらえ、その矛盾を解決するもの ・現実の矛盾を解決するものとして「真にあるべき姿」ととらえるからこそ、 ・こうして人類は「真にあるべき姿」を不断に追究することによって、人間 ● 歴史に対する科学的社会主義の政党の役割 ・科学的社会主義の政党の歴史に対する責任は、「そのときどきの歴史が提 ・「社会進歩の促進」とは、現実の矛盾を解決することであり、「真理をか ・変革の立場にたつ日本共産党は、日本の「真にあるべき姿」の実現をめざし ● 日本の社会変革の課題 ・日本の現状は、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配を続ける支配 ・日本共産党は、統一戦線の力により、この矛盾を打ち破って、日本の真の ・日本社会は、民主連合政府の次の段階で、搾取も階級もない社会主義・共 ・社会変革は、「国民が主人公」の立場にたって民主連合政府、社会主義日 ● 真理をかかげた統一戦線のたたかいに無駄はない ・真理をかかげた統一戦線のたたかいは、そのときは勝利しなかったとして ・例えば、人民主権論という真理をかかげてたたかったルソーは弾圧を受け ● 21世紀の共通の理念となっている ・人民主権が現代まで生き延びることができたのは、1つには、真理は支配 ・したがって、真理をかかげてたたかうかぎり、たたかって無駄なたたかい ● 真理は必ず勝利する ・人類の歴史は「真にあるべき姿」という真理の発展の歴史 ・統一戦線の掲げる目標は、日本の「真にあるべき姿」という当為の真理 ・その目標は「当為の真理」であるがゆえに、真理のもつ力によって、人び ・人間は真理を認識したとき、それを自己の信条として身につけ、自己の生 ・こうして統一戦線のかかげる真理は、時間の経過とともに、少数者の真理 ・当為の「真理は未来においては、いろいろなジグザクはあったとしてもか ・当為の真理は、真理であるがゆえに、最後は必ず多数派となって勝利する ・広島県労学協は、真理は必ず勝利することを確信し、「真理の前にのみ頭
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