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第2講 ルソーの社会発展観

 

ルソーの社会思想は、内容的に連続する
「人間不平等起原論」と「社会契約論」とからなる。
フランス人民は「契約論」を小脇に掻い込んで
フランス革命に立ちあがり、
日本では兆民の翻訳「民約訳解」を小脇に自由民権運動に決起した。

「起原論」は、史的唯物論を先取りするものとなっている。
すなわち、自然状態の人間は自由・平等な存在であったが、
「冶金と農業」により生産力が発展して私有財産が生まれてくると、
社会的不平等の階級社会に。
こうして「以後全人類を労働と隷属と貧困に屈服させたのである。
社会契約により、階級対立と社会的不平等を克服し、
再び自由と平等の人民が主人公の社会を展望。
エンゲルス「不平等は再び平等に転化する。
……抑圧者は抑圧される。
だから、ルソーのこの書物には、
すでにマルクスの『資本論』がたどっているものと
瓜2つの思想の歩みがある」。

では社会契約とは何か? それは第3講で。