● 聴 講(①36:51、②37:12、③25:10)

 

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第8講 資本の循環(第一篇)

 

今日から第二部に入りました。

まず、『資本論』では第一部、第二部で資本の本質的運動法則を解明し、
第三部において、その法則の必然的展開としての現実性、
つまり本質と現象の統一が論じられていることが明らかにされました。
第二部では「資本の流通過程」を考察することにより
「生産過程」と「流通過程」の統一という資本の全運動がとらえられます。

しかし、編集したエンゲルスが
マルクスの真意を十分理解していなかったために
解りにくいものとなっていること、
またマルクスが完成されたものとして印刷に回すまでに
仕上げられていなかったことを前提に読み解いていかなければ
ならないということでした。

第一篇で三つの資本形態の循環が考察され
産業資本の特徴が浮き彫りにされます。
そして剰余価値の生産を規定的目的とする資本にとって、
価値を生産しない流通過程をいかに短縮するかが大問題となります。

ここで限界の弁証法、制限と当為の弁証法が登場します。
今回も弁証法を駆使しての盛りだくさんの講義でした。

早い展開について行くのが大変。
復習、予習が欠かせませんね。