● 聴 講(①48:56、②32:38、③18:52)

 

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第10講 社会的総資本の
     再生産と流通(第三篇)

 

第三篇では、「流通過程と再生産過程の現実的諸条件」
つまり社会的総資本として再生産、とりわけ拡大再生産を続けうるのか、
もしその可能性があるとすれば
いかなる諸条件のもとでなのかが検討されます。

そして、第一篇、第二篇で明らかにされた
個別資本の「制限」の突破(「当為」)は、
あらたに社会的総資本の制限である「生産と消費の矛盾」を生みだし、
さらにその制限を打ち破る「当為」としての 恐慌
(社会的総資本としての暴力的矛盾の解決)があらわれてきます。
(恐慌については、まとめて次講から二回に分けて講義されます)。

社会的再生産の学説史では、
ケネーやスミスの再生産論の弁証法的否定の上に
マルクスの再生産表式が生みだされたことが示されています。

数字や記号が出てきて、のみこむまでに少々時間を要しますが
「なるほど」と納得できれば、
その後の展開がよく理解できると思います。

「制限と当為」、「可能性と現実性」、
「偶然性と必然性」の弁証法も深く理解できるようになりたいものです。