● 聴 講(①42:50、②34:44、③21:37)

 

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第4講 マルクス・エンゲルスの『人間論』

 

マルクスの出発点は、
「いやしめられ、隷属させられ、見すてられ、 軽蔑された存在に
しておくような一切の諸関係を、くつがえし、
人間を人間にとっての最高の存在」にするところにある。
その立場から人間とは何かを探求し、
人間の類本質(人類としての本質)は、
「自由な意識」と「共同社会性」にあることを解明。
人間は自然や社会を変革しうる存在として価値意識を持ち、
「自由な意識」を反映した自由、「共同社会性」を反映した民主主義という
2つの価値は、人間の本質的価値となる。
よって、自由と民主主義は人間の3つ目の本質となる。

個人の尊厳と人間的価値を認める理論は、
「ヒューマニズム」とよばれる。
マルクスは、階級社会で失われた人間の本質を回復する
「ヒューマニズム」の社会が社会主義社会であるととらえた。

エンゲルスは「家族、私有財産および国家の起原」で、
原始共同体では人間はその本来の姿で現れ、
「自由、平等、友愛」をその根本原理としていたことを明らかにした。