● 聴 講(①44:45、②33:17、③29:48)
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第20講 21世紀の社会主義を考える
これまで社会主義とは
①生産手段の社会化、②社会主義的計画経済、③プロレタリアートの執権
という3つの基準を持つ社会とされてきた。
これはエンゲルスの『空想から科学へ』に由来するとされている。
しかし、エンゲルスが社会主義への移行を
「必然の国から自由の国への人類の飛躍」ととらえたうえで、
3つの基準を述べていることを無視してはならない。
「ソ連型社会主義」が、一応3つの基準は持ちながらも
「人間抑圧型の社会」であったことからしても、
社会主義を3つの基準でとらえるのは問題がある。
マルクスの原点が人間を
「人間にとっての最高の存在」にすることにあったことからしても、
社会主義とは何よりも人間疎外から人間性を回復し、
人間的価値としての自由と民主主義の全面開花する
真のヒューマニズムの社会としてとらえるべきであり、
3つの基準は真のヒューマニズムの社会を実現する
手段として理解すべきもの。 |