● 聴 講(①44:19、②26:00、③24:15)

 

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第10講 哲学 ⑥ 平等論

 

まずは道徳論の補充から。
道徳的真理(真の道徳)は特定の民族、特定の時代において
「普遍的意志」として存在するが、
それは、階級社会では仮象にとどまること、
プロレタリアートこそ「階級対立を克服」した
「真の人間的な道徳」の擁護者であることが確認されました。

平等論においては、平等概念の歴史的考察から始まり、
19世紀の「平等神話」のなかで
デューリングの平等論は「道徳的正義の根本形式」とされているが、
その内容は地理的、歴史的制約を受けたものであることが明らかにされます。

封建社会において自由市民(ブルジョアジー)が
自由と平等をかかげて登場し、
平等概念が普遍的意志として定着するが、
階級社会においては真の(政治的、経済的、社会的)平等はありえない。
プロレタリアートは真の平等の要求をかかげ、
搾取と階級の廃止をめざしてたたかう。
社会主義において、資本主義の
「社会的生産と資本主義的取得(個人的取得)」の矛盾を解消、
「社会的生産と社会的取得」が実現され、生産物の平等分配が実現する。

最後に社会主義における「平等な分配」のあり方について、考察されました。
みなさんはどう考えられますか?