講座の紹介

 

ヘーゲル
「法の哲学」を読む

全20講

受講テキスト:『法の哲学』
(中央公論社『世界の名著35 ヘーゲル』収録)

 

本講座は同タイトルで2005年に
書籍化されています。

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2003年12月から2004年9月まで全20講が行われた本講座は、2003年4月開講の「科学的社会主義の源泉としてのルソー」とともに、受講生の声から生まれました。
その前年の2002年に行われた講座「科学的社会主義における自由と民主主義」のなかでルソーの『社会契約論』や『法の哲学』についても触れる機会があり、受講生からさらに源泉に立ち戻ってより深く学びたいとの要望を受け、開講に至ったのです。広島市内の教室での講座とともに、CDと講義録で学ぶ通信講座も併設し、全国で大勢の方々が受講されました。
その意味で、この3つの講座は科学的社会主義の自由・民主主義論3部作ともいうべきものとなっています。

3部作の締めとなった本講座は、ヘーゲルの人間に対する洞察の鋭さや、発生論的方法の妙、弁証法的展開の面白さで、多くの受講生を魅了しました。討論では、ヘーゲルの今日に通じる問題提起に触発されて現代社会のあり方に憤ったり、自らの変革の立場を問い直したりと話が尽ず、また、ヘーゲルの自由論の奥深さへの感銘や、『小論理学』で学んだヘーゲル弁証法が生きた形で展開されていることへの感激が語られました。

ルソーからヘーゲルへ、そしてマルクス、エンゲルスへと人間解放の思想、理論が継承・発展されるのを強く感じ取ることのできる講座であったと、編集委員が「あとがきにかえて」に記しています。